非言語暗示・誘導と、 Brexit そしてトランプへ続く催眠術師の思考とは

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私たちはそれまでの経験と知識から言葉が分からなくとも言わんとすることが感じる、というけれども
海外のクライアントの訪問が気付いたら長期滞在になってしまい、やっと日本に戻りました。海外で記事を書こうと思ったのですが、セキュリティの都合で自分で海外から執筆できないように設定していたをすっかり忘れていましたので、このニュースレターも一か月以上お休みしてしまいました。ごめんなさい。

あと、再度のお知らせですが、当面新規のカウンセリングや催眠体験、レクチャーなどの開催は公開も私的なセッションもいずれも中止します。時間的に既存のお客様により大事にしたいと考えているため、ご了承ください。

さて、久しぶりに何をお話しようか考えたのですが、海外に滞在している時に常に感じて、今回もより強く感じたことをご紹介しようかと思います。

非言語表現は言語を超える?

私も一応クライアントさんとは英語を中心として意思疎通を取るようにしていますが、町を歩けば普段聴くことのない言語で周りの人たちが話をしている、のが日本に居る時との大きな違いなのは、海外旅行に出たことのある人ならば誰もが経験することだと思いますが、それでも、道に迷ったり、困ったことが起こって人に相談すると、お互いが母国語ではない英語を通じてや身振り手振りで自分の意思がなんとなく伝わって、そこから困ったことに対する対処法を教えてくれて、行きたいところにたどり着けたり、お悩みが解消しますよね。

海外だけではなく、日本において日本人同士であっても、言葉がなくとも身振り手振りで相手の意思や意図を汲み取ることが出来ますし、相手の言葉とは裏腹ですらある本来の感情すら見出すことが出来ますよね。このデートは失敗したから早く帰りたい、というそぶりだったり、いらだちが垣間見られる、など、所謂空気を読むことを私たちは自然に行っているのです。

私たちはそれまでの経験と知識から言葉が分からなくとも相手の言わんとすることが感じられる、といいますし、何度となくこのサイトでは繰り返しているのですが、対面の会話に於いて、会話の情報の3割が口から発せられる言葉の意味として伝えられ、残りの7割は、身振りや手振り、表情といった非言語情報によって伝えられる(ですので、言葉と態度が一致していないと相手はあなたのメッセージに違和感を感じて額面通りに受け止めない、のはそういう理由なのです。)ことから、あなたの態度や表情だけでもあなたの意図を伝える、と言い切ることも出来るかもしれません。ただし、それは、あなたと相手との間に共通の非言語表現の方法があれば、という前提が必要なのです。

常識や共通認識があるからこその意思疎通

世界中の人たちの身振りや手振りなどを見ると、類似点の多さとともに、その国や民族性に根差した特別の意味を持つものがそれなりに多くあることに気付くと思います。例えば、インド人が話に合意するときには首を横に振ります。これは私たちにとっては合意していない、という意味を持ちます。そうすると、インドの人たちに申し訳ないのですが、私たちが普段繰り返し目にする拒絶のサインを体で表現しながら口では合意している、という言葉を聞くと、頭では「これは彼らは合意しているのだ」と分かるものの、言っていることとやっていることが異なる、注意すべきことだ、と無意識レベルでは反応してしまいがちなのです。

これが、よく世界的に言われる「インドの人と仕事がしづらい」要因かどうかは分かりません。ですが、残念ながらインドの方たちに対する世界的な評価はそういうところにあるのかもしれません。なお、もちろん、ここで一方的に特定の人種に関して問題提起をするわけではなく、一つの事例としてあげているにすぎませんので、そこはご了承ください。なにせ、私にもインド人のクライアントがおりますので悪くは言えない立場です。

逆に、私たちが共通で認識している身振り手振りであれば母国語に関係なく意思表示したりその意図を理解します。例えば、今では「いいね!(Like!)」という意味で親指を立てたこぶしを見せますし、それ以前からも、古今東西において(手の位置は違えど)腰を深く折るお辞儀は相手への敬意を示し、手の先を向ける方に人をその先に誘導し、また相手を先に進めさせ、腰に手を当てれば威圧感や敵対心を示している、と、解釈し、理解するのです。

そんな言葉を使わずに暗に自らの意図を示すもの、を本来は「暗示」と呼ばれているものです。とすれば、やれ催眠術のテクニックが、とか、ミルトンモデルで、とか、いう以前に常に私たちは人に対して言葉を使わないメッセージを発信し、また、人のそのような隠しきれない自己表現を無意識に「読み取って」また「反応している」、のです。

文章が読めるけど理解できない。では何をメッセージとして受け止めているのか?

さて、やっと今週のタイトルの後半に移りましょう。

ちょうど最近ネットニュースで話題になったのが、AIで東大を目指そう、というプロジェクトから派生した「なぜ高校生は「意味を理解しないAI」に敗れたか?」の問題。識字率の先にある、私たち全般の「読解力の低下」は、更に物事を「空気で読み」「パターンで予測する」ことを増やしているとしたら、私たちのどれだけが言葉のメッセージを正しく理解しているでしょう。

また、特に東南アジアで過ごす時間が多かったことから、現地の人たちがニュースとしてとても関心を示していたのがアメリカの大統領選挙。とはいえ、英語が分かる人ばかりではないので、そんな彼らがニュースで見るのは英語でのトランプ氏の攻撃的なメッセージではなく、それが翻訳されたものと彼のスピーチの様子だけ。それでも、見ていた彼らは多かれ少なかれトランプ氏に恐怖心を持ち、その先の不透明感を感じ取っていました。そして、今回の結果。都市部を中心とした層はクリントン氏に入れ、保守的かつ保護政策により傾いた地方の支持が厚かったから当選した、という分析がある一方で、なぜ経済合理性や国際社会の現在の流れに反する意見の多いとされたトランプ氏に多くの支持が集まったか、と言う点について現状に対する不満や不安とそれを解消するための大きな世界的なトレンドに対する変化を求める声が強まった、から、という見方がありました。

特に移民政策のような隣人が誰、どころではなくどの国の誰かが分からなくなるような状態に対する不安、というものには多くの関心が集まったのも事実でしょう。その点では問題を社会の論点として開示し、それを解決して皆を守る方法を提示する、というスタンスを取ったアプローチが支持を集めたとされていますが、前述のメッセージの伝わり方の点で考えるとちょっと合点のいかないものがあるのです。すなわち、提起された問題は複雑なものであるため理解を深めて解決方法を検討する、というデリケートなプロセスが本来あるべきだった、のに、受け止めた群衆にそれを受け止めて理解する素地があっただろうか。いわば、3割しか届かなかった言語としてのメッセージを理解するのではなく、7割のボディーランゲージによる問題点のあぶり出しとそれに続く怒りやそれを守るための戦うというスタンスを受け止めて反応したのではないだろうか。

実は同じ論争とその結果が出たのがイギリスのEUからの離脱、所謂 Brexit です。EUの取り決めによるヨーロッパ大陸からの移民により職を失った人の多かったスコットランド地方を中心に離脱派が広がり、既存の枠組みを壊して作り直すことに対する非現実性から多くが残留を選んだイングランドの都市部を上回った、のは、恐怖や不安に対する反応であって合理的な判断ではなかった、と考えるべきところであり、その不安や不満を気付かせ、火をつけるのは言葉ではなく態度だったとしたら?どちらも比較的扇動的なスピーチだったことと、残念ながら農村部を中心とした地域の日常を通じての情報の読み取る力を考えるならば、非言語暗示がより多くの影響を与えた、と思ってもおかしくはないでしょう。

ムードに流されるのが大衆、という言葉があるものの、そこにはもしかしたら、言葉に解釈の幅が生まれる(お陰で催眠術師はその仕事をするものの)ものの、集団に共通となる感情を示す態度や身振りと言った非言語情報をメッセージとして発信したら、解釈に幅は狭く単純な感情に反応し、反応が大きくなることによってその集団が集約されていくのでそこには合理的な判断よりも感情的な行動に訴えやすい、のかもしれません。

催眠術師は何かとこれは催眠術の一環だ、と言いがちな仕事ではありますが、情報の発信、受け取り、咀嚼、反応、という観点で見た時に、この非言語情報の影響力は催眠術に限らず普段から念頭に置いておくと仕事にも恋愛にも使えるでしょうし、あなたの判断に知らない間に影響する要素だと理解することもあなたを守るという意味でも大事なことでしょう。

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