思い込みの功罪と催眠術の掛り易さ – NLP的見地での脳における情報処理を再考する

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そうは言っても、まっさらな脳の赤ちゃんの無意識の思い込みってどんなだろう。。。

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二週間前のニュースレターで催眠術のメカニズムをfMRI での脳画像を使って分解した話を紹介しましたが、その時に言いそびれたなぁ、ということをつらつら考えてみたのですが、ちょっと聞いて頂けますでしょうか。

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思い込みの功罪 – 判断する力と判断を間違える原因とは同じ

脳画像の側面から催眠術のメカニズムを見た時に、こんな分析があったのを覚えていますでしょうか。

「わたしたちが<見て・聞いて・感じて・信じる>という意識は、「トップダウン」の情報処理に基づいている。つまり、自分が見ているのは必ずしも眼から(=外から)入った情報ではなく、その多くは過去の経験により蓄積された知識を介在して見ている(=判断している)」

(当該記事からの抜粋)

なのですが、これ、NLPの基本で教わる話ですよね。外部から入る情報は削除・歪曲・一般化されますが、そのプロセスで大きく影響するものは過去の経験により蓄積された知識なのです。

私たちは経験に基づいて効率よく情報を処理する機能が備わっている、らしい。

私たちは目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、舌で味わって、匂いを感じて、物事を判断する訳ですが、その時に何をしているかと言えば、通常過去の体験と照らし合わせて同じかどうか、そして同じでなければそれに似たものから類推する(NLPでいうところの一般化ですね)、ということでそれが何であるのか判断しています。それは経験を積み重ねれば重ねるほど比較対象が増え、それに基づくプロファイリングという一般化のサンプルが自ずと多く出来上がることから、それらとの比較をしていくことで判断する精度が上がっていく訳です。

いいかえると、常にまっさらなところからこれは何だろう、と言って、色は、形は、肌触りは、味は、といちいち全部を調べなくとも見た目とかの部分的な情報だけから全体を想像するという作業をしている、と言ってもいいかもしれません。特にこれから起こるだろう物事に対しても、過去の経験上こうだったから将来はこうなる、もしくはこれってあのフラグだからこのあとああなる的な、想像が出来るのも、今のようなプロファイリングのような作業を無意識レベルから顕在意識での類推という能力からわたしたちは行っているのです。この機能によって、私たちは繰り返し一から調べることをせずに効率よく物事を判断できるようになった、といってもいいでしょう。

同じように、顕在意識で「興味なし」と切り捨てるのと同じように、目に見えたものや聞こえた音の中で過去の記憶や経験に基づいてその瞬間に必要のないものについてはそのイメージから顕在意識レベルでは元々なかったかのように記憶されたり(削除ですね)、街の中の雑踏の中から知り合いの声が聞こえたのが大きく聞こえたり相手の表情に対する自分の解釈で相手の感情を想像したり(歪曲、と言いますが、所謂一般的にいう思い込み、ですね)、ということを私たちは外的な情報に対して「色を付けて」受け止めていますし、その色の付け方が情報を効率よく処理することに繋がっているようにも感じているのです。

過去の積み重ねの今、ならば将来も過去に基づいた判断で正しいの? – 思い込みが作られる理由

単純に物(や人)を判別するならば過去の知識に基づいて行うならば大方いいでしょう(とはいえ、大事なパートナーがイメージチェンジした時に気付く、同一視と過去との違いを判別する能力も社会的生活を送る際には欠かせない能力でもあるのでしょう)。これが、過去に起きたことに基づいて将来起こることに当てはめた場合に過ちを犯す可能性がある、としたらどうでしょう。
もちろん、熱いお湯を飲んだらやけどした経験があるので、熱いお湯が入っているならば冷ましてから飲むようにする、というのは賢明でしょう。でも、例えば、私たちは○○が起きたら□□が必ず起きる、といった物事のパターン認識も多くすることで将来を予測し(NLPのアンカーリングもそのメカニズムを使っている訳ですが)、その結果としてプロファイリングの精度の低さからの類似性の見誤りであったり背景の偶発性による変化を見落とすことで結果に驚くこともあるのです。

とはいえ、一からすべてを検証することは能力と労力を要することから、誰しも簡便な方向に流れがちです。ある意味習慣の虜、と言う奴です。一度失敗してその直後は気を付けるのですが、そこから得られた教訓が気付くとパターン化されたことでまた(削除を含めた)プロファイリングによる判断に大きく頼っていることになるのです。実は、催眠術として暗示が掛かるメカニズムはここに大きく依存しているのです。

トップダウンの情報処理とダウンタイムトランス状態が作り出すのは脳内のあなたの純粋な反応

fMRIによるダウントランス状態の脳の活性化した場所をおさらいしましょう。

  1. まず、物事を比較することで心配すべきかどうか判断する場所の機能が低下した
  2. 脳の最も進化した部分とされる集中力の源泉となる場所と身体状況を把握する部分のつながりが増大した
  3. 他方で、集中力の源泉となる場所と、創造性の富む、ぼんやりした、自分の事を考える際に活性化する場所とのつながりが低下した

まず、心配すべきかどうか判断する場所の機能が低下したことで、一から疑うことがなくなり、過去の経験に基づくプロファイリング機能だけで判断する状態になりました。これはダウンタイムトランス状態の効果ですね。外的情報に対するフィルターが機能しないことで起こります。

続いて、集中力が体の反応に対して敏感になっていることで暗示に対するフィードバックを吸収し学習しやすい状態になっているといえるでしょう。

そして、集中力の源泉と創造性とが切り離されたことで更に新しいことを考えることなく受け身になっていることが分かります。この二つのお陰で暗示を受け止めやすくなっていると言えるでしょう。しかも、暗示もミルトンモデルのように受け止める側に解釈の余地を残すものであればあるほど、過去の経験に照らし合わせた解釈による反応を起こしやすい状態にある訳です。

そして、暗示を掛けてその通りになればなるほど、体験として暗示の通りになる、という学習が繰り返し覚え込まれるので催眠誘導で徐々に、そして確実に暗示に掛りやすくなっていくのです。

ということで、催眠術というのが成立するメカニズムがこのように整理されると、暗示の掛りやすさというのがどこに鍵を持つのかが見えてきますね。そう。判断能力という心の盾と無意識レベルでのプロファイリング能力にあり、前者をどうやってすり抜けるかが腕のみせどころでもあり、後者はこれは誰もが多かれ少なかれ持っている機能なのでそれをどう誘導するか、に掛かっているのです。

まとめ

気付いたら催眠術のメカニズムを改めて分解していましたが、如何でしたでしょうか。これは脳の活性化の度合いから判断させる解釈にNLPの考え方を重ね合わせてみただけですので、当然異論もあるでしょう。とはいえ、そのお陰で私たちが物の認識を効率的に行っているのだし、そこに隙間もあるんだ、と分かれば今後の物の見方が少し変わるのかもしれません。
いえ、常に疑え、という訳ではありません。ただ、その隙間を狙うのは催眠術師だけではない、ということなだけです。

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